トウキ、サンシシはこんな生薬!

当帰芍薬散

 

トウキとサンシシとはどんな生薬なのでしょうか?

 

トウキとサンシシそれぞれの由来、特徴、成分組成、効能について、また、トウキとサンシシはどんな漢方薬に含まれているのかなどについてまとめました。

 

トウキとは

 

トウキとは、セリ科カラトウキの根のこと。

 

主に生薬として使用され、婦人病一般に効果を発揮します。

 

漢字では「当帰」と書き、名前の由来は、「当(まさ)に帰る」からきています。

 

女性の心身のトラブルを、元通りに回復してくれるからだそうです。

 

栄養価も高く、アンチエイジング効果のあるビタミンEやセレン、マグネシウム、ビタミンB12などがふくまれています。

 

ほかにも、カルシウムや鉄、亜鉛などのミネラル類もふくまれています。

 

トウキは婦人病全般に効く!

 

トウキには、血液の流れを活性化し、不足している血液を補ってくれるという特徴があります。

 

そのため、トウキを中心とした漢方薬は、貧血や生理不順、生理痛などの症状に効果があるとされています。

 

トウキがふくまれる漢方薬

 

トウキがふくまれる漢方薬で有名なものに、当帰芍薬散と婦宝当帰膠があります。

 

それぞれの成分、効能をまとめました。

 

漢方薬 成分組成 効能
当帰芍薬散 当帰芍薬散の成分組成は、シャクヤク、センキュウ、ソウジュツ、タクシャ、トウキ、ビャクジュツ、ブクリョウです。

 

トウキとセンキュウがからだを温め、シャクヤクが生理痛や肩こりなどの痛みをやわらげる働きをしてくれます。

効能は、生理不順や更年期障害、冷え症、腰痛、むくみなどです。
婦宝当帰膠 当帰芍薬散と成分は似ていますが、シャクヤクやセンキュウ、ブクリョウのほかに、ジオウやアキョウ、トウジン、オウギ、カンゾウが配合されています。 婦宝当帰膠は、生理痛や冷え性、貧血などの症状に悩んでいる人に、特に効果があります。

 

サンシシとは

 

サンシシは、生薬として様々な漢方薬に用いられる、アカネ科クチナシ属の果実を乾燥させたものです。

 

常緑底木で、野生として森林に自生しますが、園芸用として栽培する事もあります。

 

サンシシの名前は、その果実に由来しています。

 

古くから、黄色染料としても用いられ、現在でも食品の着色料に使われています。

 

サンシシは、体を冷やす生薬

 

漢方としての、サンシシの特徴は“寒性”と言われ、体を冷やします。

 

味は苦く、この苦味が熱をとり固める作用や心にも作用するという特徴があります。

 

成分組成は、

 

  • ゲンポサイド
  • ゲニピン
  • カロチノイド色素クロチン

 

が主です。

 

サンシシがふくまれる漢方薬

 

そして、サンシシの効能はとても多く、

 

  • 解熱や止血
  • 抗菌作用
  • 消炎作用

 

が有名です。

 

その他に、内臓にも効果があり、

 

  • 胃障害抑制作用
  • 抗腫瘍作用
  • 血圧降下

 

にも効能があります。

 

これらの作用によって、熱症状や、のぼせに効くとされています。

 

また、心に作用することから、イライラ感や、不眠症状にも効果があり、鎮静薬としても用いられます。

 

他に、吐血、血尿、充血等の症状も緩和します。

 

このように、サンシシにはたくさんの効果効能があるため、多くの漢方に含まれています。

 

防風通聖散や五淋散、温清飲、葛根紅花湯等、様々な目的で漢方薬に使われている生薬です。

 

 

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